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2009年3月27日 (金)

「国際標準、じつはただのアメリカローカル」という喜劇

リンク: JISキーボードという喜劇 - コデラノブログ 3.

小寺氏の記事には共感できることが多いのだが、この記事については残念と言わざるをえない。(「これはひどい」とまでは言わないでおこう)

まず第一に、基本的な事実関係に誤認がある。低学年ではかな入力にせざるをえないのが事実であるにしろ、実際の小学校ではローマ字入力を教えていることが多い。ローマ字は高学年で教わるというが、実際には4年生であり、そう遅いわけではなく、ローマ字と入力両方の学習を連動させるとりくみもよくある。

書き出しにあるAdamoの件。小学校とか全然関係なく、現に日本人のほとんどがJISキーボードを使っており、USキーボード派は、アメリカの環境を使う必要が頻繁にあるか、たまたま国内販売のキーボードに気に入ったのがなかったか、中途半端な舶来主義にこりかたまったヲタなのかのどれかである。マーケティング部門が正気であれば、日本市場にはJISキーボード版をデフォルトで投入してくるに決まっている。

JISキーボードについて、「国際標準からかけはなれたガラパゴス的な代物」という偏見をもっているのが透けて見え、さらに「学校案件」という言葉はそれが国による参入障壁だとでも言いたいかのようである。そうではない。USキーボードはせいぜいアメリカ合衆国の(英語圏のとはいえず、北米のですらない)ローカル規格にすぎない。キーボードなんてのは行った先のものにあわせなければ仕方ない代物である。各国で電気屋にでもいってキーボードをみれば、「JISでよかった」と思うこと請け合いである。アルファベットの位置が同じなだけマシ。

欧米に留学するときに、日本からキーボードだけ持って行くのだろうか

と言うが、US配列でいちびりたいだけのために日本国内でキーボードを持ち歩くバカならいくらでもいる。本人は一流エンジニアをきどってご満悦だが、はたからみればただの変人である。

小寺氏は言う。

この子たちが大人になる頃は、ネット社会も成熟して国境がなくなることだろう。国際社会の一員ともなれば、英語でメールやメッセージのやりとりを行なう機会も、今よりもっと多くなる。

アメリカのドメスティックな標準につきあえばいいなんてのは、逆に「国際社会」という言葉から遠ざかる態度である。ほんとに国際社会で働きたいのなら、キーボードの違いになどすぐ慣れるぐらいの柔軟性は必要。それが「すげえ無駄なハードル」に見えてしまうようでは先行きは暗い。

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